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2005/07/01

人はなぜ省略形を使うのか?

メールや会議室などでは、よく『オフミ』とか『メアド』とかいう省略形を用いることが多いです。また、『~と思われ』『~かも』というのも省略表現の一種ですね(『~かも』は湾曲表現の一種でもあるが)。さらに、『ハードディスク』を『HDD』と書いたり、『矢鱈』難しい漢字(当て字)を使ってみたりします。今の若い人については知りませんが、私が省略形を使うのにはちゃんと訳があります。これらは全て文章を少しでも短くする為なのです。『やたら』は3文字ですが『矢鱈』は2文字だからなのです。

時は遡り、まだ従量制でダイアルアップの時代、ネットへの接続時間に応じてプロバイダから課金され、さらに3分10円の電話料金も取られた訳です。即ち、文章の長さ=課金でした。会議室の発言やメールをダウンロードするのに、それこそ一文字幾らだったので、みんな簡潔で短い文章を書くように努力したのです。その結果、略しても意味が分かるようなものは全て省略形になってしまったのでした。

もう1つ理由があるとすれば、文章を入力するのにキーボードを打つ回数を減らす、というのがあります。これは、特にチャットの場合で、オンラインでリアルタイムに会話が進行しますので、文章を入力するのに手間取っていては会話についていけません。もっとも、チャットはテレ放題が開始されてから盛んになったこともあり、チャット特有の表現や流儀があったのですが。

今は定額制でブロードバンドの時代ですので、少々の長文でも実害はなくなっています。むしろ、省略形などは用いずに正しい日本語を書くべきですが、長年身についた習慣、というより、課金から身を守る防衛本能のようなものですから、ついつい省略形を使ってしまうのでした。

発言のタイトルは内容に応じた分かりやすいものにせよ、というのも、従量制時代の名残です。つまり、会議室の発言を読むのに、まずタイトル一覧のみをダウンロードしてきて、自分が読みたい発言だけをセレクトして改めて本文をダウンロードするという手順をとっていたのです。だから、タイトルが分かりやすいものでないと、読むべきかどうか判断できないという訳です。今は、ブロードバンドの時代ですのでタイトルの果たす役割は失われてきているように思われます。私なんかふざけて、わざと変なタイトルを付けたり、タイトルだけで会話したりして遊んでいますし。

タイトルに『長文失礼』と書かれた発言もよく見掛けますが、これは誤用で、正しくは『長文注意』ですね。つまり、この発言/メールは長いのでダウンロードするとそれだけ課金が掛かりますよ、という警告なのです。これもブロードバンドの時代では意味が薄れてきています。長い文章を呼んでもらってありがとう、という意味を込めたいのなら、その通り本文の最後にでも書くべきでしょう。

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