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2011/02/22

苗穂ギースル

D51の変わり種、ギースルエジェクタは、オーストリアの Adolof Giesl Gieslingen博士の発明で、日本でも輸入・ライセンス生産されました。Gieslはドイツ語読みするとギーズルな気もしますが、ここでは慣例に基づいてギースルとしましょう。

D511119.jpg

▲初めて見た写真がそうであったせいか、個人的にはギースルにはカマボコドームという印象があるんですよね。で、実機にもちゃんとそういうカマがあって、D511119です。北海道の人で、ギースル=北海道という印象もあるのですが、たまたま苗穂・土崎・長野というところで改造されただけで、北海道だからギースルが有利というわけじゃないようです(ギースルの主なメリットは燃料節約)。

で、1119号機、苗穂工場の手になるもので、思いっきり北海道しています。即ち、切り詰めデフ・北海道式タブレットキャッチャー・精缶剤タンク撤去・独自の吊り輪・シールドビーム予備灯・空気分配弁カバーなどなど。まだ、D51に限らず北海道機のナンバープレートは字間が詰まっているのが特徴で、この D511119の場合、1が大量にあるせいもあって、文字数字合わせて7桁もあるのに関わらず幅の狭いプレート(660mm)になっています。なお、ドーム前手摺は戦時型ということもあって、本当は単純なものなのですが、せっかくなので苗穂式の扇形を搭載しておきました(梅小路の 9633も装備しているやつ)。テンダーは戦時型の 10-20型ですが、炭庫は改修済みで、前縁が切り取られたようになっているのが特徴です。あとですね、先輪・従輪がともにボックス車輪なのですが、これの理由は分からないです。

water.jpg

▲給水塔も作ってみた。スポートと分離したタイプなので、Nonfunctionalです。個人的には、うわぁ、梅小路だぁって感じ。某書籍に図面が載っていたりしたので、寸法はバッチリ正確。

そうそう、D51はデゴイチなんだけど、個人的にはデコイチと読んでいる自分に気が付きました。で、どうやら、デゴイチ、デコイチ、どちらもアリなようです。

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2011/02/18

長野なめくじ

D5195.jpg

▲D51には門デフは似合わないというのが定説のようですが、個人的にはナメクジなら門デフだろうって感じ。昔、Nゲージでなんちゃって門デフナメクジを工作したのですが、今回はちゃんと実在するものを……ありました。小工式ではなくて長工式、長野工場の手になる D5195です。

長工式切取り除煙板は以前 D50で作ったものと同じ。ステイがΩ型しているのも長野工の特徴ですね。また、長野機の独自装備として、運転室の換気装置というのがあるのでそれも再現しました。あと、旋回窓だったり、テンダーの前照燈が変な位置についていたりします。で、ついでに重油タンクも背負ってみたりして、ナメクジでボイラー上重油タンクというのもちゃんと実在するのです。加えて、長野式集煙装置があれば完璧なのですが、さすがにナメクジには搭載できなかった模様。煙突の後ろに切れ込みがあるので、火の粉止めくらいはついていたのかもです。実機は旅客急行列車を牽引していたこともあり、なかなかスマートな印象です。同じ D51でも先日の 1151号機とは全く別物って感じです。

なお、D51と言ってもナメクジとそれ以降ではキャブの前後方向の長さが違い、エンジンとテンダー間距離も違っています(ナメクジの方がキャブが狭く連結距離も短い)。しかし、この 95号機はナメクジだけど量産型用の 10-20Aテンダーを従えており、モノの本によると連結間隔も微妙なことになっているようです。ま、そんなところら辺も正確にモデル化しておるということです。

D51833.jpg

▲浜田の D51833。499号機と同じく後藤式の切取りデフと集煙装置で武装していますが、こちらの方がいかにも重装備という感じでいいかも。

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2011/02/16

矢岳越え

人吉の重装備機です。矢岳越え・大畑ループ・肥薩線などキーワードはいろいろありますが、ここでは機関区の名前を取って人吉機としています。プッシュプル運転を実現するため D511151D51170をモデル化しましたが、それぞれ大変特徴あるカマなので、ざっと列記してみます。

共通

  • 鹿児島工式集煙装置:敦賀式と同じものとのことなので、そっちの図面を参考にしたけど、全然似なくて最後は見た目で調整。なお、敦賀式の動作は人力でだけど、鹿児島式は空気圧という違いがある。さらに、敦賀式を小型化して空気圧動作にしたものが鷹取式かも。
  • 重油タンク:点検用梯子やら踏み板やらで賑やかになっているのが人吉の特徴。また、D51499など鷹取の手によるものは4本足だけど、こちらは2本足というかボイラと一体化したような取り付け方。また、右側のランボード上に補助重油タンクを載せているのも大きな特徴。
  • 砂撒管の根元にカバーが付いているのは人吉流。
  • 右前方の潤滑油ポンプがランボードの上に乗っているのは九州の罐全般の特徴。
  • 区名札が砲金製で立派なのは鹿児島工の特徴。
  • バルブギヤの根元に何やらカバーが付いているのは人吉機全般にみられる特徴。
  • 煙室ハンドルはボックスタイプの立派なもの。

D511151.jpg

▲1151号機:戦時改修型と呼べる機体。戦時型ながら最も調子がよかったそうで、まさしく人吉の雄と呼べる罐です。

  • ドームは改修されているが後側はぶった切られたまま。これはむしろ重油タンクを載せるのに都合がいいためと思われる(標準型のドームも重油タンクを搭載する場合は多かれ少なかれぶった切られている)。
  • デフやランボードなども改修済み。戦時型の特徴はキャブに残っていて、側窓の四隅が角張ってる。一方、テンダーは船底の10-20型だが、炭庫は改修済み。
  • 側面の冷却菅が間引かれているようだが、これは戦時型に共通して見られる特徴。

D51170.jpg

▲170号機:若番であるが標準型。矢岳越え一筋で働いた人。

  • 空気作用管が2系統に分かれているのは、170号機独自。
  • テンダーは8-20Bだが炭庫が区切られていて前半分に石炭を集中して載せている。これは九州機の特徴。

取り敢えずこんなもん。

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2011/02/09

D51ナメクジ

D5151-1.jpg

▲ナメクジどぉ~ん。知る人ぞ知る吹田のデフなしスイッチャー D51 51です。異様と言えば異様ですが……。特徴ある手摺のほか、キャブ前窓の庇がさりげに長かったりもしますが、あとは極めてシンプルな装備。動力逆転機付き。

標準型もそうなんですが、デゴイチのドームはかなり横幅があり、ナメクジの場合も横から見るとスマートなんですが、実際はかなりボリュームがあってトップヘビーな印象も受けます(中身は詰まっているわけじゃないので重くはないでしょうけど)。まあ、この辺は、Trainz上で色々な角度から見ていただければよろしいかと。

ちなみに、ランボード側面を白く塗るのは関西地区に多く、特に(現役時代の)梅小路機関区に配属になった罐は必ず白線を入れられたようですっていうか、機関車館になった今でも保存機の全てに白線入っているし(B20にまで白線入り)。

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D51戦時型

D51856-1.jpg

▲戦時型と言ってもいろいろあるのですが、某書籍に思いっきり戦時型な写真がありました(D51856、1952年梅小路)。856号機という番号からいうと準戦時型になるのですが、お姿はご覧の通り。デフや炭庫はもちろんランボードも代用資材でかなり悲惨な状況になっています。フロントデッキも木製っぽい上に前面がなく、担いバネが思いっきり見えちゃっています。煙室扉の上部もカットされていますが、煙室そのものは元のままなので、ちょっと資材を節約してみようかってだけ? また、テンダーは標準の 8-20型(フレームあり)で、炭庫のみを代用資材を用いて改造してあるって感じ。その一方で、給水暖め器はちゃんとありますし、何よりキャブが丸っきり標準型で、実は戦時型になりきれていなかったりもしますね。もっとも、戦時型な姿は一時期だけで、この856号機も順次、標準型に改装されていったらしいです。

D51856-2.jpg

▲ランボードはシリンダ後方でぶった切られ継いだようになっていて、しかも段差があったりします。コンプレッサ周りのランプになった所もご覧のように階段状に継ぎ足し工作。ちなみに、安全弁後方に鐘が装備されていたりして、ちょっとだけお洒落かも。

D6210-1.jpg

▲こちらはD6210バークシャー。資料本の一ノ関時代の写真を参考にしましたが、吹田時代を再現すべく集煙機を載せておきました。

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